限られた敷地で、豊かに暮らす
都市で家を建てることは、制約と向き合うことから始まります。狭い間口、迫る隣家、道路からの視線、高さの制限。私たちはそれらを障害ではなく、設計の与条件として受け止めます。制約が明確であるほど、解くべき問いも明確になる。都市の家設計室の設計は、その考えの上に立っています。
角地の与条件を読み、二方向から光をとる。制約は設計の出発点です。

光を、設計する
都市の敷地で光は、待っていても入ってきません。ハイサイドライト、吹抜け、中庭。敷地ごとに光の経路を描き、一日を通して明るさの安定した住まいを計画します。
距離を、設計する
隣家や通りとの物理的な距離は変えられなくても、体感する距離は設計で変えられます。開口の位置、建物の構え、床の高さで外との関係を調整し、都市の中に守られた静けさをつくります。
面積でなく、体積で考える
平面の広さが限られるなら、断面に可能性を探します。天井の高低、床のずれ、視線の抜け。縦方向の設計が、坪数では測れない広がりを生みます。

限られた敷地に、光と緑の抜けをつくる坪庭。内と外がひとつづきになります。
敷地を読むことから始める
私たちの設計は、間取りの検討ではなく敷地の観察から始まります。太陽がどう動き、隣家の窓がどこにあり、風がどこから抜けるのか。図面に現れないその敷地固有の条件を読み取ることが、設計の半分を決めると考えています。
広さは、面積だけでは決まらない
同じ延床でも、視線が遠くまで抜ける家と、壁に遮られる家では体感がまったく異なります。私たちは壁を減らし、床の高さと開口の位置で場を分けることで、数字に現れない広がりを設計します。小さく建てて、広く暮らす。それが都市の戸建ての設計だと考えています。

壁でなく、開口と床の高さで場を分ける。視線が抜けると、数字以上の広がりが生まれます。
狭小地・変形地、構造の選び方
同じ敷地面積でも、縦方向の使い方によって暮らしやすさは大きく変わります。代表的な3つの構成の考え方です。
| 3階建て | 延床を最大化しやすい構成です。1階を駐車場や玄関まわりに、2〜3階を居室にあてる計画が一般的です。階段の上り下りが増える点と、上階の耐風・耐震バランスを踏まえた設計が必要です。 |
|---|---|
| 半地下・地下室 | 建ぺい率・容積率の緩和を受けられる場合があり、趣味室や納戸として床面積を確保しやすい構成です。採光・換気・防水の計画が設計の要になります。 |
| スキップフロア | 床の高さを半層ずつずらし、視線と光を縦につなげる構成です。壁で仕切らずに空間を分けられる一方、階ごとの温度差を考えた断熱・空調計画が必要です。 |
建築費が変わる主な要因
狭小地・変形地の建築費は、敷地条件や仕様によって変動します。目安として押さえておきたい要因です。
| 敷地の形状・接道 | 間口が狭い、旗竿地、高低差があるなどの条件は、仮設計画や重機の使用に影響し、費用の変動要因になります。 |
|---|---|
| 階数・構造 | 3階建てや地下を含む計画は構造計算・基礎の仕様が大きくなりやすく、平屋・2階建てに比べて坪単価が上がる傾向があります。 |
| 開口部・素材の仕様 | 大開口のサッシや外壁の意匠性を高める仕様は、断熱性能とあわせて費用に反映されます。 |
| 設備・造作の作り込み | 造作家具やこだわりの設備を増やすほど費用は変動します。優先順位を整理しながら計画するのが実務上のコツです。 |
具体的な金額は敷地条件やご要望により異なります。まずは内訳のわかる概算のお見積りでご確認ください(デモ)。

